CCFLに関する疑問にお答えします
一般社団法人日本CCFL署名普及推進協議会 監修 CCFL普及ハンドブックより引用
Q1.CCFLとは何ですか?
A1.CCFLとは、冷陰極管(Cold Cathode Fluorescent Lamp)の略称です。カテゴリは蛍光灯の一種となりますが、一般蛍光灯
[熱陰極管(Hot Cathode Fluorescent Lamp)と比べ、より長寿命かつ細管化に優れており、主に産業用機器光源として30年来活躍した光源です。ノートPC、液晶TVのバックライト光源
としても長年使用されてきた実績があり、非常に信頼の持てる光源でもあります。
Q2.CCFL照明の寿命について
A2.CCFL照明では、大型液晶TVに使用されている高性能のCCFLを採用しております。環境によって異なりますが、
一般的にCCFL単品にて50,000時間以上の寿命を満足するよう設計しております。更にこのCCFLに高性能な点灯回路を組み合わせ、より最適な設計をしております。
Q3.照明器具への取り付けについて
A3.ご使用の照明により取付・工事内容が異なりますので各メーカーにお問い合わせください。
Q4.低温環境下での使用は?
A4.冷蔵庫・冷凍庫など低温環境下でも点灯させるこては可能です。ただし、明るさの低減及び寿命が極端に短くなる可能性があります。
また、標準で防水仕様ではございませんので、結露が発生する環境ではご使用になれません。特殊環境にてご使用の際は各メーカーへ
十分ご確認の上ご使用くださいますようお願いいたします。
Q5.新しい光源みたいだけど、大丈夫ですか?
A5.光源であるCCFL(冷陰極管)は約30年前に産業機器光源として開発され、その後ノートPC、液晶TVなどのバックライトとして
世界中で使用されて来た、信頼性の高い光源です。専用の保護回路も搭載しており、万が一トラブルが起きても自動的に回路が遮断し消灯します。
(メーカー製品仕様により異なります。)
Q6.CCFLの照明はどのくらい省エネ、エコでしょうか?
A6.一般蛍光灯と比べ、約40%省エネになります。非常に長寿命であることよりランプの交換コストも抑えることができ、
電気代の節約と共にCO2削減に非常に活躍できる照明です。
Q7.安全基準について
A7.CCFL照明はPSE法*1の対象製品です。JCLAではより安全にご使用頂けるように独自の審査基準による製品の認定を行っております。
また、万一の場合の事故などに備えてPL保険*2にも加入しております。
*1.PSEとは電気用品安全法のことで、電気製品が原因の火災や感電等から消費者を守るための法律です。
*2.加入されているPL保険の内容についてはメーカーにお問い合わせください。
Q8.CCFL照明はどのようなところに向いていますか?
A8.CCFLは広がりのある光源のため、エリアを照らす、面を照らすのに非常に優れています。また、演色性に優れる為、
人の作業するオフィスや雰囲気を重視する飲食店などに向いています。オフィス・工場、倉庫など多種多様に使用されていますが、人が作業をする場所及び
長寿命特性を活かしたメンテナンス(取り換え作業)の難しい場所に適しております。
Q9.非常用照明(停電バックアップ付)に使用出来ますか?
A9.非常用照明には現状ご使用になれません。
Q10.CCFL照明の処分方法は?
Q11.LEDとCCFLの違いは?
A11.LEDは点光源なのに対し、CCFLは線光源です。このため、LEDはスポット照明に向いており、CCFLは室内照明等に適しています。
※詳しくは「CCFL照明のチカラ」の5ページをご覧ください。
Q12.CCFLに使用されている水銀について
A12.CCFLに使用されている水銀量はヨーロッパ基準であるRoHSに準じており5mg以下と非常に微量です。また、使用している水銀は
無機金属であり、水溶性で硫黄を含むたんぱく質と結合しやすい性質です。その結果、必要ではない重金属は、吸収されにくくなり、吸収したとしても肝臓などで
メタロチオイネンという保護用のたんぱく質が生成されるため、毒性は少なくなります。また、元々神経細胞にもこの機構は存在します。
有機金属…炭素と金属が直接共有結合でつながっている化合物
無機金属…金属とそれ以外の化合物がイオン結合で結合している化合物